
ここでもう一度「フラ」について歴史を学んでみよう。
「フラ」とはフラ・ソングとフラ・ダンスが一体となったものを言う。このフラはハワイで生まれたハワイ固有のもので、その起源は古代ハワイの伝説の時代にまでさかのぼる。
古い時代のハワイでは、カフナ(僧侶)によってハラウ(ダンサーが教育を受ける学校)で選ばれた者だけが踊る宗教的舞踏としての「フラ・カプ」(聖なるフラ)と一般庶民が即興的に踊る「娯楽フラ」が存在した。
この古い歴史を持つフラにも受難の時代があった。1824年から1874年までの50年間、フラはアメリカから渡来した宣教師によって「下品な踊り」とみなされ、踊ることを禁止された。
やがて、カラカウア王が即位した1874年、古い文化や伝説が復活されフラも盛んに踊られるようになった。この時代に踊られていたフラが、現在のモダン・フラ(アウアナ)の起源になったと言われている。
フラと踊りは一体となっており、伴奏としてのフラソングはほとんど8小節程度の短いメロディの繰り返しになっている。
踊りの方はダンサーの腕、指、目の動き、顔の表情にすべて重要な意味があり、それらは唄われる言葉や物語の深い意味を表現している。
今、フラとウクレレの第3次ハワイアン黄金期の到来となっている。
「フラは世界を平和にする」なんて飛び出したこともあるくらいだ。
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