
レイはぼくも好きでステージに立つ時は必ずつける。
今のはハイビスカスのレイで比較的大きめのものだ。
今は「ククイの実」をつなげたものが主流のようだ。そこでいろいろ調べて見た。
ハワイ州の象徴の花は、黄色いハイビスカス。魚はフムフムヌクヌクアプアア。では「ハワイを代表する木」は、ククイの木であると言う。 というのもククイの木は、古代ハワイアンの生活において、それはそれは大切な植物だったからなのだ。油分の多いククイの実は別名キャンドルナッツと呼ばれるほどで、燃料として重宝されていたことが理由の一つ。そのほかにも広~い用途があったのだ。
その1=染料 古来ハワイアンはククイの木全体から、様々な染料を作りました。焼いたナッツや根からは黒色、木の皮からは茶色の染料が取れ、タパ布(木の皮から作る布)やカヌーを染めるのに使われた。
その2=食糧 ククイの実の中の白い部分は、食糧としても珍重されていたそう。実をローストしてくだき、ハワイアンソルトと混ぜたイナモナという食べ物は、一種の薬味としてハワイアンの大好物でした。今でもイナモナは、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌのレストランなどで、調味料として使われたりしています。メニューで見たら、ぜひお試しあれ!
その3=薬 生のククイの実は下剤として抜群の効き目を発揮。効き目がありすぎた場合は、タロイモのポイを食べて中和したそうです。試してみたい気がしますが、効きすぎるのもナンですね~。また青いククイの実の汁は、切り傷の薬に。傷をふさぐ効果があったそうです。今でもハワイでは、ククイの汁を荒れた唇につけたりもします。
その4=燃料 上でふれた通り、油分たっぷりのククイの実は、トーチライト(たいまつ)などの燃料として活用されました。この役割が、古代ハワイでの生活の中で一番重要だったのでは。ハワイアンは実を丸ごとローストして内部の白い部分を取り出し、椰子の葉でくくって、たいまつを作ったそう。または細い竹で実を団子のように刺し、キャンドル(キャンドルナッツ)代わりにも。一方、竹の中に実を入れた大型のたいまつは、ラマと呼ばれた。
その5=魚捕りの道具 海の浅瀬で魚やタコを槍で突く時など。ハワイアンは白い実の部分を噛み砕き、波立つ水の表面に吹きかけたそうです。すると水の表面に油の膜が張って、海中が底まで見渡せたんですね。まるでスノーケルのマスクを付けた時のように……。なかなかクリエイティブ! さすがハワイアン、海の民ですね~。
その6=装飾品 ククイの実(上の写真)で作ったレイは、観光客の皆さんにもお馴染み。ホテルのスタッフやフラダンサーが付けているのを、目にした方も多いと思う。ククイの実のカラーもいろいろですが、白いのは若い実、黒いのは成熟した実とか。いずれにしろ、大変美しいレイで、その白い花もレイ作りに使われることもあると言う。
そろそろ新しいレイ作りの時期かも知れない。
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