


ニューヨークはハーレムにある「アポロ・シアター」、主に黒人アーチスト
の登竜門としても有名だ。多くのセレブ(有名人)を生み出している。
アポロ・シアター(Apollo Theater、アポロ劇場)は、ポピュラー音楽において
アメリカ合衆国で最も著名なクラブの一つであり、アフリカ系アメリカ人(黒人)
のミュージシャンやアーティスト専用ともいえるほど関わりの深い有名なクラブである。
ニューヨーク市内の黒人居住地区「ハーレム」の125番街に位置し、毎年130万人
が訪れるニューヨークの観光名所の一つとなっている。
1860年代中頃に、建築家ジョージ・M・カイザーの設計でダンスホールとして設立され、
1872年に劇場となった。その後閉鎖されるが「アポロ・シアター」の名前は受け継がれ、
1913年に新しくアポロ・シアターが設立された。1934年に黒人のエンターテイナー
を雇うニューヨークで唯一の劇場としてオープンし、黒人文化の象徴的存在となった。
1934年以来、アマチュアの歌手やダンサーが出演する人気イベント「アマチュアナイト」
が行われている。プロへの登竜門といわれ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、
ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、
アレサ・フランクリン、ベン・E・キング、ローリン・ヒル、サラ・ヴォーンなど多くのスターを輩出
してきた。毎週水曜日に開催され、観客の拍手で優勝者が決まり、上位入賞者は
1ヶ月に1度行われる「ショー・オフ」に出場、さらに上位入賞すれば3ヶ月に1度行われる
「トップ・ドッグ」に出場できる。さらに勝ち抜けば年間チャンピオンを決める
「スーパー・トップ・ドッグ」に出場できる。「スーパー・トップ・ドッグ」まで出場を進めたものは、
この「劇場版アマチュアナイト」から全米放送の「テレビ版アマチュアナイト」
【Show time at the apollo】への切符を手にすることが出来る。反対にブーイングを浴びると、
箒で舞台から掃き出されパフォーマンス途中で強制退場させられる。
1975年に資金難から一時閉館したが、国や州からランドマークの資格を得て復活し、
アマチュアナイトも1985年から再開された。1991年にニューヨーク州が経営を引き継ぎ、
現在は非営利団体によって運営されている。
2006年には「アマチュアナイト」のTVショーに日本人ソロダンサー上野隆博(TAKAHIRO)
が出場。史上初の9大会連続優勝を成し遂げ、APOLLOの記録を塗り替えた。
スポンサーサイト
テーマ:なつかしさでいっぱい - ジャンル:音楽