


中東シリアを中心にアラブ全体で「フッラ人形」が爆発的な売れ行きを
見せている。
2003年中東シリアの首都ダマスカスにある、着せ替え人形が登場
した。目は黒くスカーフをかぶり信仰心に厚い「フッラ人形」である。
イスラムの価値観を持つフッラはアメリカのバービー人形に代わりアラブ
で150万体を売り上げるヒットとなった。
フッラ人形のコンセプト(概念)は「容姿も服装もアラブ人と同じアラブ人の
為の人形」、考案したのは1999年シリア人実業家マナール・タラビッシで
シューボーイ社の社長である。
彼が湾岸諸国を訪れた時、バービー人形の売り場で女性達の会話を耳
にしたのが始まりとされる。
「アラブ人のモデルの人形があればいいのに」。そして3年を費やして
フッラ人形を開発、フッラはすき間産業を狙うことに成功したのだ。
フッラ人形は保守的な価値観を体現している。そしてフッラはアラブの
少女達の生活の一部、子供の頃の思い出として一生心に残る存在なのだ。
フッラとは「神の使者」と言う意味らしい。
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