





多くのハワイアンバンドは「ハワイの夜」をレパートリーにしている。
年配のお客からのリクエストが比較的多いからだと思う。
この映画は戦後初めての海外ロケとしても有名なのだ。
主演の鶴田浩二、岸 恵子が熱演している。
岸 恵子の「ハワイの夜」は見ものである。なかなか味のある歌い方だ。
あらすじは次のようだ・・・
日華事変の頃、日本からスポーツ親善使節としてハワイへ派遣された加納明と
牧野春夫は、ふとしたことからハワイに住む河合一家と知り合った。ジーンという
娘と隆夫という息子は日系二世で、アメリカの市民であったが、その父母はまだ
日本へ強い郷愁を持つ一世だった。そしてこの平和な夢の島でも、一世と二世
との間に日本の軍国主義的な侵略に対する激しい意見の対立があった。
明とジーンとは、そうした垣根をこして相愛するようになり再会を約して別れたが、
やがて1941年12月8日の日米開戦は2人の望みを絶つかに見えた。隆は父の
反対を押しきって二世部隊に志願し戦線へ派遣された。明も日本で出征、
サイパンの死闘に参加していた。やがて終戦、ジーンの父は病没し隆夫は
片脚を失って復員した。ある日ハワイに入港した病院船には傷つき捕虜となった
明が乗っていた。捕虜収容所の病院のベッドに、重体の身を横たえながら、
明はジーンに面会させて貰うことを懇願したが、軍律はそれを許さなかった。
自分の命数を知った彼は遂に病院を脱出し、薄い記憶を頼りにジーンの家へ
たどりついた。夢にも忘れなかった明の姿に歓喜したジーンは固く明と抱き合ったが、
明は満足のほほえみを浮かべて息を引きとった。
この映画に登場するバンド「バッキー白片とアロハハワイアンズ」は生で演奏
している。出演は
スチールギター・・・バッキー白片(膝で抱えるラップスチールを使用している)
ギター・・・和田 弘
ウクレレ・・・山口銀次
ベース・・・藤原満穂
と豪華メンバーである。
ハワイの夜の歌詞は次のようだ。
作詞:佐伯孝夫 作曲:司 潤吉 編曲:佐野雅美
ハワイの夜
ハー ハワイ 緑の夜
月も宵から 浪間に燃えて
ああ パパイヤは 仄か甘く
君慕う ウクレレ
やさしのハワイ ああ ハワイ
ハー ハワイ 君待つ夜
つきぬ想いに 花さえ むせぶ
ああ ささやくは 風か波か
ひとり漕ぐ カヌーよ
いとしのハワイ ああ ハワイ
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