





ブンガワン・ソロと言う曲は我々のレパにもあるが、この曲を知っている人は意外
に多い。この曲はインドネシア民謡だと思っていた。この曲を日本全国にばらまいたのは、
1951年の作品である市川崑監督・池部良主演の映画「ブンガワンソロ」ということである。
スト-リ-は、1945年の終戦直前、ジャワのある村落に迷い込んでマラリアに苦しむ
脱走兵と村娘の悲恋を描いたもの。ブンガワン・ソロとはソロ川のこと。
作曲者は「G・マルトハルトノ」でGはグサンのイニシャル。2004年11月の時点では
元気に活躍されている方のようである。ソロと言う場所に住んでいる。また、ソロ川のほとりに
グサン公園があって、ここにグサンの胸像が置かれているということである。
グサン・マルトハルトノとは 1917年中部ジャワ州ソロ(スラカルタ)生まれ。演劇や歌を
披露する楽団に参加し、第2次大戦中は日本軍の慰問団としてジャワ、スマトラ島各地で歌う。
80年に初来日、友好団体などの招待でこれまで5回訪日し、東京、横浜、大阪などで公演している。
ブンガワン・ソロ(1940年の作品)は第二次世界大戦中、ジャワに侵攻した日本兵の
心をとらえた。戦後に松田トシが日本語詞をつけて録音し、日本で最もよく知られる東南アジア
の流行歌となり、オランダ、シンガポール、マレーシア、中国など各国で歌われた。
クロンチョンは、スカルノ初代大統領が地方の民謡をクロンチョンにアレンジするなど、
ナショナリズムを高揚させる国民音楽として奨励。流行歌から学校で学ぶ「唱歌」となったが、
クロンチョンを代表するヒット曲であるブンガワン・ソロは、ジャズやディスコ風にアレンジされる
などして、歌い継がれている。
ブンガワン・ソロ(松田トシ:作詞)
ブンガワン・ソロ 果てしなき
清き流れに 今日も祈らん
ブンガワン・ソロ 夢多き
幸せの日たたえ 共に歌わん
聖なる河よ 我が心の母
祈りの歌のせ 流れ絶えず
花は咲き 花は散れど
愛の誓いは とわに変わじ
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