



中南米はパラグアイの首都サントドミンゴの一角にその工房はあった。
アルパ工房である。この国の民族楽器と言われるほど盛んである。
この中のスサーナ一家の工房ではアルパの材質に南米コアを使用している。
コアときくとウクレレでお馴染みのハワイコアを思い出すが、ハワイでは近年
伐採を厳しく制限されている為なかなか手に入らないのが現状だ。
コアの木は内容は違えども世界各国にある。アフリカ、中東、南米など。
それにこだわったアルパで世界各国へ輸出している。
代々世襲制で親から子、子から孫へと受け継がれている。
アルパ(arpaまたはharpa)は、スペイン語でハープの意味である。
日本では特にラテンアメリカのフォルクローレで用いられる民族的な楽器を指す。
パラグアイ・ペルー・メキシコなどで演奏されており、特に盛んなのはパラグアイ
である。別名、ラテンハープ、インディアンハープとも呼ばれる。
スペイン語ではアルパ奏者のことをアルピスタ(arpista)と呼ぶ。
日本では女性奏者が多いが、パラグアイでは男性奏者が多い。
楽譜は無く、曲は口伝えで教えられる。
大人であれば素手で持ち歩くことができるほどの大きさだが、共鳴箱が大きく
見かけによらず豊かな響きを持っている。共鳴箱の側面や支柱には手彫の彫刻
や寄木細工などの装飾が施されており、工房や個体によって少しずつ模様が違う。
芸術性も高く楽器としてはかなり完成されたものと言える。
日本では上松美香がテレビなどに多く出演している。
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