


















■コアロハのサウンドホールについて
コアロハは、1966年の夏にアルヴィン・パパコアアロバ・オカミが本格的
にウクレレを作り出し、当初はラウンドホール(丸穴)であったが、
1999年の後期におむすび形の三角ホールに変更した。
■ヘッド形状について
ヘッドは、はじめの頃は突起が3つあったが、1998年それが今の原形に
なっているギザギザにチェンジした。
それをもう少し形を整え立体的になったのが2002年にはもっとシャープに
整えられた。
■ヘッドの工夫
コアロハのヘッドは、ナットから1弦・4弦のペグまでの間が長く出来ている。
これは、G7などを押さえる際、人差指の付け根がペグにぶつからないように
という工夫がされている為だ。
このロング・ヘッドは、コンサートとスタンダードボディに見られ、ロング
ネック・スタンダードでは見られない。
これは、ロングネックがスタンダードとケースを共有するためだと考えられている。
■指板の工夫
コアロハのネックは、指板のサイド面が45度に面取されている。
通常フレットの端が側面から見えているが、全く見えないように加工されている。
これは、ユーザーが使う環境によって木が痩せたりしてフレットの端が飛び出し、
手を傷つけないようにという配慮や、演奏の際、指の周りが良い様に工夫されている。
■ネックの工夫
ネックの厚みにも工夫が見られ、通常ヘッド側からヒール間でだんだん厚くなる
のが通常であるが、コアロハでは、ぼ均等、逆にヒール近くでは薄くなっている。
これは、Hiポジションでの演奏性の向上の為と考えらている。
現在ではマホガニー材で1ピースの一体加工品に変更された。
結果、マホガニー特有のメローな音質が加わった。
■ヒールの工夫
ヒールについては他のウクレレとは、加工の仕方が違います。
通常のウクレレやギターでは、ヒールと呼ばれるように、女性の履くハイヒールの
かかとの様な加工がされているが、コアロハでは、この部分が長く斜めに加工され
ている。
これは、サウンドホールに近いフレットボードを押さえるときに、親指のあたりが
良くスムーズで弾きやすくするためとの事だ。
もう一つの理由!形がナイスだからだと言う。
■ボディの工夫
コアロハのボディは全てふちが丸く加工されている。
これはデザインのためではなく、長時間演奏しても腕に跡がつかないようにするため。
■構造の違い
コアロハのボディは他のウクレレより薄い材で出来ている。
トップ材で平均で1.8~1.9mmしかなく、この薄さが鳴りに関係してくる。
また、内部にはサイドとトップ/バックの接合個所にライニング材がない。
ライニング材は元々サイド材との接着の強度を上げることが目的で使われているが、
その材の厚さや大きさによって内容 積が変化してくる。
コアロハでは、この音に影響する補強材の代わりに、力木をサイド材まで伸ばし接着
する事で強度を出している。
■ユニブレースの採用
2002年10月の製造品から、ボディ内の力木の作りが変更された。
これも創始者アルビン氏のアイディアで、ボディの強度を増すため、より良い音への
追求から発案された画期的な構造変更でユニブレースと命名された。
このユニブレースのおかげで、ボディの強度(ボディトップからバックにかかる力に
対して)を増したばかりか、製造過程においも簡略化することに成功している。
■ピカケの特徴と他のコアロハ製品との違い。
■ボディーの面取り処理通常のラインのコアロハは、ボディの角を丸く面取加工がさ
れている。
■指板エンド部分の加工コアロハの特徴1つである指板エンド部分の飾りが省略され
ている。
■ラッカーの仕上げ塗装も薄く仕上げられている。
コストを下げる事によって価格をおさえて提供できる、それによって、多くのユーザーに
コアロハを使って欲しいと言う願いから生まれた。
■製造年月の確認方法は?
サウンドホールからネックの付け根を覗き込むと、ネットブロックが見えるはずである。
そこに、スタンプで英字で月、数字で年が押されている。
さて、これであなたもコアロハファンだね。