サトウ・ハチロー(1903年 - 1973年77歳没)は詩人、童謡作詞家、作家。本名は佐藤 八郎。
別名に、陸奥速男、山野三郎、玉川映二、星野貞志、清水操六、並木せんざなどがある。
早稲田高等学校中退。作家の佐藤愛子は異母妹にあたる。
作家の佐藤紅緑の長男として、東京都に生まれる。中学に入学後、父が舞台女優の三笠万里子と
同棲するようになり離婚、父への反発から中学を落第、退校、勘当、留置場入りを重ねる。
感化院のあった小笠原島で父の弟子であった詩人の福士幸次郎と生活を共にし、影響を受ける。
1919年福士の紹介により西條八十に弟子入りして童謡を作り始め、数々の雑誌や読売新聞などに
掲載される。
母親への想いなどをうたった叙情的な作風で知られ、2万にもおよぶ詩のうち3千が母の関する詩
である反面、私生活は放漫でハチローは小学生時代から不良少年で、実母に対しても愛情らしき
ものは示したことはなかった。一方で「木曜会」を結成し、後進の育成にも努めた。自分の詞の
作曲に、必ず中田喜直を指名したのは有名である。父の故郷・青森には一度しか訪れていない。
昭和30年「ちいさい秋みつけた」を作詞、1962年(昭和37年)レコード大賞童謡賞を受賞。
1963年(昭和38年)NHK放送文化賞受賞。1966年(昭和41年)紫綬褒章受章。
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