宮尾 登美子(1926年 - 2014年)は、日本の小説家。高知県高知市生まれ。
高坂高等女学校卒業。
高知の遊郭で芸妓紹介業を営む岸田猛吾の子として生まれる。実母は女義太夫。
この遊廓のことは『櫂』に描かれている。12歳で父母が離婚し父に引き取られ、
義母・喜世に育てられる。1943年に高坂高等女学校を卒業し、仁淀川町の安居国民
学校の代用教員となる。1944年、同僚の前田薫と結婚。心臓神経症を発症し、
長く悩まされる。
1973年『櫂』で太宰治賞を受賞し、出世作となる。1977年1月、『陽暉楼』で第76回
直木賞候補。同年、『寒椿』で第16回女流文学賞受賞。1979年1月、『一絃の琴』で
第80回直木賞を受賞、53歳であった。1983年、『序の舞』で第17回吉川英治文学賞受賞[。
作品のテーマは一貫して女性であり、自伝ものから出発して、さまざまな分野に
新境地を開いている。
2014年12月30日、老衰のため死去。88歳没。
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