
1976年年に「ぼくたちの失敗」がヒットするなど、1970年代にシンガー・ソングライター
として活躍し、1983年に引退した森田童子さん(もりた・どうじ=本名不明)が、4月24日に
亡くなっていたことが11日、分かった。66歳だった。日本音楽著作権協会の会報に、
訃報が掲載された。死因は明らかにされていない。
森田さんは、1975年に「さよなら ぼくの ともだち」でデビュー。若さとむなしさが充満する
歌詞と、語り掛けるような歌声が特徴で「孤立無援の唄」や「男のくせに泣いてくれた」など
ヒット曲を出した。ライブハウスを中心に活動を展開し、若者に支持されたが、83年に東京・
新宿ロフトでの公演後、活動を休止した。明確な引退宣言はなかったが、引退後は主婦として
暮らし、表舞台には出なかった。
その中、1993年に「ぼくたちの失敗」がTBSドラマ「高校教師」の主題歌となり再ブームを
呼んだ。2016年には、最新技術でリマスターされたアルバム全集や全曲集の楽譜も出版され
るなど、再び脚光を浴びていた。
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