



















アヴェ・マリアと言うと先ずシューベルトを思い浮かべる人が多いが、
作詞者の名前があまり出てこないのが実情である。
アヴェ・マリア(副題 「エレンの歌、第3番」)は、ラテン語で直訳すると
「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉。
聖母マリアへの祈祷を指す。
作詞:ウォルター・スコット。作曲:フランツ・シューベルト。
この曲はスコットが「湖上の美人」を書いた中のエレンと言う美しい娘の
サクセスストーリーを描いた小説の中に出てくる主人公をモデルにしたもの。
アヴェ マリア わが君
巌(いわお)の臥所(ふしど)にも
君が恵みのもと
やすけき夢はあらん
君笑ませたまえば
花の香は絶えじ
たよるべなき乙女
君にねぎまつる
アヴェ マリア
アヴェ マリア わが君
まがつ日のおそれも
君が御光(みひかり)に
雲と散りて消えん
ひしがれし心を
君がいやしたまえ
限りなきしんもて
君にねぎまつる
アヴェ マリア
サー・ウォルター・スコット(Sir Walter Scott, 1771年 - 1832年)は、
スコットランドの詩人、作家。
1771年、エディンバラに生まれる。エディンバラ大学で法学を学び、父の跡を
継いで弁護士となる。25歳より文筆活動を始め、当初は詩人として、後に歴史小説
作家として名声を博す。イギリスの作家としては、存命中に国外でも成功を収めた、
初めての人気作家といえる。
代表作として『ロブ・ロイ』、『アイヴァンホー』、『湖上の美人』
(アヴェ・マリアの原作と言われている)、『ランメルモールのルチア』の原作と
なった小説『ラマムアの花嫁』など。
ウォルター・スコットの肖像はスコットランド銀行発行のすべての紙幣に使用されている。
1832年61歳で惜しまれつつ他界。
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