
久しぶりに「かしまし娘」が出ていた。
恐らく30年以上前のステージと思われる。
一部再結成か、などとする報道もあるが果たしてどうかである。
と言うのも長女は今年80歳になろうとしている。
かしまし娘(かしましむすめ)は、元松竹芸能所属の姉妹音曲漫才トリオ。道頓堀/角座がホームグラウンドで、松竹芸能の看板芸人だった。
「ウチら陽気なかしまし娘 誰が言ったか知らないが 女三人寄ったら かしましいとは愉快だね」でお馴染みのテーマソングは、脚本家の大村淳一の作詞で、レコード化もされた。
グループとしてのかしまし娘は四半世紀に亙って休眠状態で、その間各々がピンで活動していたが、散発的に再開の兆しを見せている。
トリオに入らず芸人にもならかった四女が居り、元は四人姉妹。父親が旅回り一座の座長だったため、出生地は全て異なる。
・正司歌江(三味線) 長女、1929年北海道歌志内市生まれ。
かしまし娘休止後は他のプロダクションへ所属していたが、2007年に当時所属のアクターズプロモーションが倒産し、同年6月に松竹社長との会談で21年ぶりに松竹芸能復帰。
・正司照枝(照恵、照江)(ギター) 次女、1934年北海道小樽市生まれ。
さち子プロ所属。テレビ番組に出た衣装は二度と着ないようにしている。悪声をネタにされ、ソロで歌わせて貰えない。昨今は磯野貴理(長男の嫁)との共演も多い。
・正司花江(ギター) 三女、1936年秋田県秋田市生まれ。
さち子プロ所属。終戦は樺太(サハリン)で迎えている。ドサ回りで育った為、方言がおかしく朝日放送専属時代に番組プロデューサーから良く嗜められた。後に別のプロデューサー(故人)と結婚。駒ひかる(OSKの男役スター、後の三代目桂米朝夫人)のファンで、二代目桂枝雀・日吉川良子夫妻とは自宅が近所だった。
はてさて今後も元気にやってもらいたいと願う一人でもある。
そしてもう一度あの軽快な歌とおしゃべりを聞かせてほしい。
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