














オック語の話される地域オック語とはロマンス語のひとつで、フランスの南部、
正確にはロワール川以南から、現在のローヌ=アルプ地域圏一帯、バスク語圏、
カタルーニャ語圏を除いた地域で話されている諸言語の総称である。フランス
以外にもイタリアのピエモンテ州の一部、スペインのカタルーニャ州アラン谷
ではオック語の一つガスコーニュ語の方言アラン語が話され、公用語の一つと
されている。
フランスは近代国家による中央集権化の一環として言語の人為的操作を最も強硬に、
また早い段階で進めて来た国家であり、方言禁止政策や標準語という名の人工言語
の制定などは他の国家にとってのモデルケースとなった。
マスメディアの浸透もあってオック語は窮地に立たされており、600万を数える
オック語話者の高齢化も指摘され、これから如何にしてオック語を若い世代に継承
するかが重要なテーマとなりつつある。
そんな背景の中でオック語で詩を吟じている母娘がいる。帝政ローマ時代に
カタリ派が弾圧を受けて処刑される様子やそれに抗議する模様を吟じている。
粗末な家で電気も水道もない場所で母と娘がひっそりと暮らしている。
このオック語を絶やしてはいけないと言う願いからだと言う。
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