





天才ヴァイオリニスト千住真理子。
幻の名器ストラディバリウス「デュランティ」の所有者でもある。
バイオリンは湿気を嫌う楽器。湿度が高いと楽器そのものに悪影響があると同時に、音自体も
よく鳴ってくれない。
演奏ホールは楽器のために空調を調整し湿度が40~50%になるようにセッティングしてある。
この幻の名器"デュランティ"。ストラディバリウスが72歳の円熟期を迎えたときの作品だそ
うで、もともとローマ法王への献上品。
そこからフランス豪族・スイス貴族の手を渡り300年の時を経て彼女の手に渡った。
所有者のスイスの貴族が手放すに当たり、誰でも良いのではなく、どうしても名手"千住真理子
"に譲りたい、と彼女に白羽の矢を立てた。この貴族もオークションに出せば数億手に入ったのは
間違いないであろうに、彼女に渡すというのはほんとにリッチで芸術を愛している人だと感心せ
ざるをえない。
このデュランティーは千住真理子自身が3億とも5億とも言われる金額で買い取ったものだと言う。
300年間ほとんど誰にも弾かれることなかったということだから、この楽器ははじめて本当に音
を出せるようになって本望といったところだろうか。
スポンサーサイト