

















ゴスペルグループ「ヘゼカイア・ウォーカー&ラブフェローシップ・クワイア」。
ヘゼカイア・ウォーカーは牧師にしてゴスペル・ヴォーカリスト。
1962年NY生まれの49歳。ウォーカーを中心に、十数人のヴォーカル。格好は、みんな汚くはない
普段着。演奏陣はキーボード奏者2人、それからベースとドラマーなど。アクリル板でしきられた中に
いるドラマーは、とにかく力づくでドカスカ叩く。だが、そこにあるのは十数人の喉自慢の人たちの肉声
の重なり、それをきっちり乗せるためにはデカい音が必要とされるのはよく判る。
とにかく顔の半分は口と言えるほどの大きなスタイルになる。
彼は米国コンテンポラリー・ゴスペル界の雄で、グラミー賞も受賞している。歌われる曲は歌詞は神を
称えつつR&B調の曲が多いが、純粋にゴスペル濃度が高い。それは、有機的にして重厚な歌声の重
なりがしかとあったためでもあるのだろうか。ウォーカーはリードを取り合唱団と対峙したり導いたり、
客に両手を広げて働きかけもし、そういう様を見ていると、彼は牧師でもある一面を見せる。
観客の反応も、もちろん熱烈。ゴスペル教室に通っている人が多いのだろう、一緒に歌う人が多い。
そうした客席側の様が興味深い。しかしステージに上がれる人はオーデションに合格した人に限られ
ている。
さてゴスペルが最高潮に達した時、突如「プレイズ・ブレイクPraise Break)」
があちこちで表情が見られる。このプレイズ・ブレイクとはリズムが独特な黒人教会の伝統ある信仰
表現とされている。つまり肩を組んだり、足を床につけ鳴らしたり、抱き合ったり思い思いにステータス
に酔いしれる。
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