ハロウィーンという名称は、「All Hallows Eve」(万聖節の前夜祭)がなまったもの。
万聖節とは、カソリックの聖人を祝う祭日のこと。そもそもはアイルランドのケルト民族の
お祭りだったのが、後にキリスト教に取り入れられたものなのだ。なぜこの日に仮装をす
るようになったのか? それにはこんなワケが... ケルト族の信仰では10月31日
(ケルト暦では11月1日が新年。つまり、この日は大晦日)の夜、その年に死んだ亡者が
この世に戻ってきて、生者に取り憑くと信じられていた。そこで、それを避けるため、
生者の方でも死者を恐がらせようと、魔女やモンスターの仮装をしたのが始まりだといわ
れている。今では、モンスターやお化けなど恐ろしげな仮装をするのにとどまらず、可愛い
プリンセスや妖精、スーパーマンやスパイダーマン、ディズニー・キャラクター、海賊や
エジプトのファラオに化けてみたりと、自由に仮装を楽しんでいる。
ハロウィンはアメリカのホリデーシーズンの幕開けとなるイベントでもある。
この日はまた、仮装をした子供達が「トリックorトリート」と言いながら街を巡り、
キャンディなどのお菓子を集める風習がある。その元になったのは、中世ヨーロッパの
クリスチャンによる「Souling」(ソウリング)という風習から。9世紀の昔、毎年11月2日
にクリスチャンは、ソウルケーキと呼ばれる干しブドウ入りのパンをもらうため、家々を巡
ったとか。ソウルケーキと引き換えに、その家の死者のためにお祈りを捧げるという風習が、
ハロウィーンの一部として今に伝えられているということです。
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