








ハワイには西欧文明が入ってくるまで古くから「カプ」と呼ばれる階級制度があった。
・アリイ・・・王様とその親族
何れもアリイと表され、酋長や王族といった意味で用いられている。古代のハワイでは
アフプアアによって階級が決定されており、アリイ・ヌイやアリイ・アイなど細かい
呼び名が決められていた。
・マカイナナ・・・平民
この2つの階級に分かれていた。
歌手のIZ(イズラエル)はマカイナナの出身であったのだ。従って中産階級でなく常に気に
かけていて歌にも表れている。
カプ(ハワイ語:Kapu)とは禁忌を意味するハワイ語の語彙。
歴史をたどると、ハワイを含む太平洋文化圏で広く信じられてきたマナと呼ばれる神聖
な力に対する畏怖から生まれた絶対的な戒律であり、これを破った者は通常死をもって償
うこととされた。カプは階級や職業、性差などによって衣食住全てに渡って細かく定めら
れており、1819年にカメハメハ2世の摂政カアフマヌによって廃止されるまで続いた。
現代のハワイでは、これから転じて「強い禁止」を意味するスラングとして用いられるこ
ともある。ウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメ映画『リロ・アンド・スティッチ』
では、主人公リロが部屋の扉にKAPUと大書された張り紙を掲げることで、絶対に入るなと
いう意思表示をするシーンが描かれた。
平民は、もとはそう多くなかったという説もある。ハワイでは常に戦争が起きていたが、
戦争をして負けた際、王そのものは殺されたものの、その周辺の人々は平民として離散した
結果、数が増えたと言う。犯罪を犯して階級を剥奪された酋長や貴族も平民になったのだ。
平民は、コノヒキや酋長によっていつでもその土地から追い出される運命にあり、逆に、
そのアフプアアでの暮らしがつらい場合はいつでも別のアフプアアに移動できるという権利
も持っていた。
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