





文字を持たなかった古代ハワイの人々にとって、ペトログリフはどういう意味があったのか、
そもそもこれは絵なのか、象形文字なのか、昔から考古学者や歴史学者を悩ませてきた。
また、最近では、「ロック・アート」という、芸術の一分野としても成立しつつあるようだ。
ペトログリフのさまざまな謎については現在でも明確な結論は出ていないようである。
ペトログリフとは、ギリシア語のpetros(石、岩)と、glyphe(彫刻)が組み合わされた
言葉で、 「岩面彫刻」などと訳される。古いものでは1万年前のものがヨーロッパの洞窟の
中に見られるなど、 世界中に分布しており、たいていは石器時代の文化として扱われること
が多い。
ハワイ語で、ペトログリフはカハキイ(kaha-kii)と呼ばれる。kaha(ひっかく、削る)と
kii(絵)が組み合 わさった言葉で、面白いのは、砂の上に書かれた模様もまたカハキイ、
と呼ばれることなのだ。紙も文字もなかった 古代ハワイでは、ヘイアウの設計図などは、
都度、砂の上に描かれていたということです。ハワイ島(BigIsland)の ヒロに、ココナツ
アイランドという小さな島があるが、この島と対岸を結ぶ砂州は「one-kaha-kaha」(絵描き砂)と
呼ばれていたと言う。
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