
「オッス!」の明るい掛け声と「バタヤン」の愛称で庶民に愛された歌手、田端義夫
(本名・田畑義夫)さんが25日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。94歳。
三重県松阪市生まれ。名古屋市で店員、鉄工所勤めなど数々の仕事につき、1938年、同市で
行われた新人歌手コンクールで優勝。翌年上京し、ポリドールから「島の船唄」でデビュー。
続く「大利根月夜」、40年の「別れ船」がヒットした。「別れ船」は、その叙情的な内容に軍部から
クレームがついた。
95年からは日本歌手協会会長を務め、後輩の育成にも努めた。98年には歌手生活60周年
リサイタルを開き、2001年には歌手活動の集大成として2枚組みのCD「田端義夫10+件大全集」
をリリースするなど、晩年も精力的に活動した。最後の公演となった08年2月の名古屋での
コンサートやインタビューを収録した音楽ドキュメンタリー「オース!バタヤン」が5月18日公開予定。
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