



















なかにし 礼(1938年生れの75歳)は、日本の小説家、作詞家。本名は中西 禮三。
満州国に生まれる。両親は、渡満して酒造業で成功を収めていた。終戦後、8歳の時、
小樽に戻るが、1965年に立教大学文学部仏文科を卒業する。その後、神奈川県逗子
市に在住。実兄は立大から海軍に志願し、特攻隊に配属されたが終戦となった。
元タカラジェンヌで、シャンソン歌手の深緑夏代に依頼されたことがきっかけで始めた
シャンソンの訳詞を手がけていた頃、最初の夫人との新婚旅行中に静岡県下田市の
ホテルのバーで「太平洋ひとりぼっち」を撮影中の石原裕次郎と偶然出会い知遇を得る。
約1年後に作詞作曲した作品(後の「涙と雨にぬれて」)を自ら石原プロに持ち込んだ。
それから数ヶ月後、石原プロがプロデュースした「涙と雨にぬれて」がヒットする。
心臓疾患、離婚、特攻隊の生き残りで戦後、鰊漁に投資した実兄の膨大な借金を肩代
わりして返済に苦しむなどの困難を抱えたこともある。1998年に『兄弟』で第119回直木賞
候補となり、2000年に『長崎ぶらぶら節』で第122回直木賞を受賞した。
NHK連続テレビ小説『てるてる家族』の原作となった『てるてる坊主の照子さん』や『赤い月』
『さくら伝説』などを執筆する。
2012年食道がんであることを報告。治療のため休業することを明らかにした。
その後同年10月1日よりコメンテーターに復帰、執筆等の仕事も再開した。
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