






















琵琶(びわ、ビバ、ピーパー)は、東アジアの有棹弦楽器の一つ。弓を使わず、
もっぱら弦をはじいて音を出す。古代において四弦系と五弦系があり、後者は
伝承が廃絶し使われなくなったが、前者は後に中国及び日本においていくつもの
種類が生じて発展し、多くは現代も演奏されている。ヴェトナムにはおそらく明代
に伝播した四弦十数柱のものが伝承され、琵琶と書いて「ティパ」と発音する。
四弦系琵琶は、西アジアのウード、ヨーロッパのリュートと共通の起源を持ち、
形もよく似ている。すなわち卵を縦に半分に割ったような形の共鳴胴に棹を付け、
糸倉がほぼ直角に後ろに曲がった形である。五弦系琵琶はインド起源とされ、
糸倉は曲がらず真っすぐに伸びている。正倉院に唯一の現物である「螺鈿紫檀
五絃琵琶」(らでんしたんごげんのびわ)が保存されている。
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