





















越路吹雪さんの「愛の讃歌」の訳詞や加山雄三さんの「君といつまでも」など1300曲以上の
歌謡曲を手がけた作詞家で文化功労者、岩谷時子さんが25日、肺炎のため死去した。97歳。
旧京城(現ソウル)生まれ。神戸女学院英文科卒。宝塚歌劇団の雑誌「歌劇」などに盛んに
投稿していたのがきっかけで昭和14年、宝塚歌劇団出版部に入り、後にマネジャーとなる
越路さんと知り合う。
26年、越路さんの付き人として上京。越路さんが主演したミュージカル「巴里の唄」の中の
「愛の讃歌」を初めて訳詞。「サン・トワ・マミー」など越路さんの歌うシャンソンの訳詞を手がけた。
その後、ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」「恋のバカンス」「ウナ・セラ・ディ東京」(39年度
レコード大賞作詞賞)などが次々とヒット。「君といつまでも」「お嫁においで」など加山さんの
歌だけで約400曲を作詞した。
劇団四季や東宝などの舞台作品にもかかわり、訳詞したミュージカル「ジーザス・クライスト・
スーパースター」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などは再演を重ねた。
平成5年勲四等瑞宝章、21年文化功労者。同年に岩谷時子音楽文化振興財団を設立し、
翌22年、岩谷時子賞を創設。今年4月に都内で開かれた第4回授賞式に、車いすで出席していた。
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