fc2ブログ

Royal Hawaii

ALOHA! ハワイアンバンドでスチールギターをやっています。 ハワイアンファンの皆様、全員集合。

源氏物語-1
源氏物語-2
源氏物語-3

 平安時代のベストセラーと言えば「源氏物語」を挙げることが出来る。
それが創刊されて今年11月1日で1000年になると言う。
作者はご存知「紫式部」である。
当時の貴族、女官などの日常の色、恋を描いている。
全54条、400人の登場人物がいるのだ。
そして主役は「光源氏」である。今で言うイケメン、ドンファン(浮気男)
とでも言うのであろうか。
そしてそれを描いた絵も2500枚と数の多さでも突出している。
日本でその訳で人気のあるのは瀬戸内寂聴の源氏物語であると言う。
もちろんボクも全巻読んだこともないしこれからも読めるかどうかは
わからない。しかし時間があれば呼んでみたい気はする。

ここで千年紀で話題の源氏物語の悲劇をご紹介しましょう。
女三宮は皇女、その性格があまりにも うぶ なので、
光源氏に面倒を見てもらおうと、託されて降嫁となったの
ですが、長年の恋慕を抱いていた柏木という青年貴族が、
源氏のルスを狙って忍び込み 一夜の密会となります。
男のほうは欲望を達するのですが、女のほうは大した抵抗も
出来ず、夢うつつのなかに 何をされたかわからないまま、
ひと事も発することも出来ず、恐れおののき、ただ泣くのみ、
男はわかって貰おうと、語り、しゃべり続けるばかりという
展開が鬼気迫る描写となって、一夜中続きます。
一方的な自分本位の恋は美しくもなく、勝手そのものなのでした。
このお話をしらなければ、源氏に触れた意味はないともいえます。
自己中の恋に捉われ、欲望をとげた柏木は源氏に呪われ、やがて
狂い死の運命しかありません。
女三宮は男子を産み、源氏はこの子を自分の子として育て、
やがて宇治十帖の薫となるくだりは書くまでもありませんね。

式部は理想の男が創りあげた、光源氏の世界をこの姦通事件で
一挙に崩壊させてしまうのです。
スポンサーサイト



テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://01670167.blog74.fc2.com/tb.php/270-a94a6aba
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック