
「高校三年生」「北国の春」など数多くのヒット曲を手がけた作曲家の
遠藤実(えんどう・みのる)さんが6日午前10時54分、急性心筋梗塞
(こうそく)のため亡くなった。76歳だった。告別式は近親者のみで行い、
後日お別れの会を開く。自宅は東京都杉並区善福寺4の6の2。
喪主は長女、由美子さん。
東京都出身だが、少年期を疎開先の新潟県で過ごした。最初は歌手を目指し、
1949年に17歳で上京。流しをしながら独学で作曲を学んだ。57年、藤島桓夫
さんが歌った「お月さん今晩わ」が初ヒット。以来、舟木一夫さんの「高校三年生」、
島倉千代子さんの「からたち日記」、千昌夫さんの「星影のワルツ」など大ヒット曲
を数多く送り出した。日本の原風景が浮かぶ哀愁を帯びた旋律が、持ち味だった。
生涯に手掛けた作品は5000曲以上に及ぶ。
95年から2001年まで日本音楽著作権協会会長を務め、日本人の著作権意識
の向上などに尽力した。90年に紫綬褒章、02年に勲三等旭日中綬章を受け、
03年には、大衆音楽から初めて文化功労者に選ばれた。
長い間いい歌を作り続けてくれてありがとう。
ご冥福をお祈り致します。
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