田中絹代(1909年 - 1977年)は、日本の女優、映画監督。
黎明期から日本映画界を支えた大スターであり、日本映画史を代表する大女優の一人。
小津安二郎、五所平之助、溝口健二、成瀬巳喜男、清水宏、木下惠介ら大物監督に重用され、
約260本の作品に出演した。14歳で松竹に入社し、清純派スターとして人気を得て、松竹の
看板女優となった。戦後は年齢を経るに従って演技派として成長し、脇役を演じることが
多くなるも円熟した演技を見せ、晩年は『サンダカン八番娼館 望郷』の演技でベルリン
国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞した。主な作品に『マダムと女房』『愛染かつら』
『西鶴一代女』『雨月物語』『煙突の見える場所』『楢山節考』『おとうと』など。
また、映画監督としても6本の作品を残している。
1977年、脳腫瘍で順天堂病院に入院するが、3月21日午後2時15分に死去。67歳没。
スポンサーサイト