岡 晴夫(1916年 - 1970年)は戦前から戦後にかけて活躍した流行歌手。
本名は佐々木 辰夫。愛称は「オカッパル」。
千葉県木更津市に生まれる。幼い頃に両親を亡くした。六年生の時に音楽の
先生から人前で歌を歌うことを勧められて歌を歌うことに興味を持ったという。
16歳の時に上京し、万年筆屋の店員をしながら坂田音楽塾に通う。その一年後
には上野松坂屋に勤める。
1934年に、上原げんととのちに妻となる奥田清子と出会う。浅草や上野界隈の
酒場などで流しをしながら音楽の勉強をする。
1938年にキングレコードのオーディションを受け、専属となる。翌1939年2月には、
「国境の春」でデビュー。すぐに「上海の花売娘」「港シャンソン」などのヒットを飛ばし、
一躍スターとなる。
1940年には市川市に居を構え、奥田清子と結婚。3人の子供にも恵まれる。太平洋
戦争末期には、軍属としてアンボン島に配属されるが、現地の風土病にかかり帰国
を余儀なくされる。
1970年4月、大阪府守口市での『帰ってきた歌謡曲』公開収録へ出演する直前に倒れ入院。
同年5月19日に肝臓がんで死去。満54歳没。
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