ラリー・カールトン(Larry Carlton、1948年生まれの69歳)は、アメリカ合衆国カリフォル
ニア州トーランス出身のジャズ・フュージョン界を代表するギタリスト、作曲家。
1985年には、アコースティック・ジャズ・アルバム制作のために、MCAレコードと契約した。
その成果が、アルバム「Alone, But Never Alone」である。この年から1990年の間、カール
トンは様々なソロ・プロジェクトで活動し、再度グラミー賞を受賞している。しかし、アルバ
ム「On Solid Ground」制作中の1988年4月、"Room 335"の外にいた青年に銃撃される事
件が起きた。幸い一命はとりとめたものの、この銃撃により彼の声帯は破壊された上、
左腕にも麻痺が残り、発声をしたりギターが演奏できるようになるまでには半年以上を要
したほどの重傷であった。彼自身も重大な精神的外傷を負ったが、徹底的な治療とポジ
ティブな持ち前の精神力で、最終的にはこのアルバムを完成させ、1989年に発表した。
1991年からはブルース・アルバムのレコーディングを開始するが、ジャズ制作のオファーが
あったため、制作は遅れることとなった。このブルース・アルバム「Renegade Gentleman」は、
最終的には2年後の1993年にリリースされた。
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