

ジャンソン界の重鎮、高 英男(本名:吉田英男)さんが亡くなった。90歳であった。
「雪の降る街を」「枯葉」などで知られる。
4日午前9時40分、肺炎の為千葉市内の病院で亡くなったと言うことです。
樺太(現サハリン)生まれ。1936年に初舞台を踏み、当初はタンゴやオペレッタ
を歌っていた。51年にパリ・ソルボンヌ大学に留学。翌年帰国し「枯葉」で
レコードデビューした。日本で初のシャンソン歌手と呼ばれ「愛の賛歌」「詩人の魂」
などを紹介した。
53年に吹き込んだ「雪の降る街を」は雪に埋もれたサハリンの思い出を込めた
名曲。このほか「幸福を売る男」「ロマンス」などをレパートリーとした。
フランスと日本を行き来し、歌手のダミアや作曲家のミシェル・ルグランらとも親しか
った。だて男ぶりが買われ、フランスや日本の映画にも出演した。
「大衆歌手だから、聴衆にサービスする」と語り、ステージはワンマンショーだけで
3500回を超す。85年に心筋梗塞で倒れて生死をさまよったが、翌年見事に復帰。
その後も歌にかける情熱は衰えず、淡谷のり子さんとのジョイント・コンサートも続けた。
96年には芸能生活60周年記念リサイタルを開いた。
89年に紫綬褒章、95年には勲四等旭日小綬章を受けた。
92年にはシャンソンを普及させた功績でフランスから芸術文化賞シュバリエを
贈られた。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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