



南米はボリビアに古くから伝わるリズム「サヤ」がある。
パーカッションを中心としたリズムをモチーフとしている。
「サヤ」とはスペイン人により連れてこられた黒人起源の音楽で、ランバダの原曲の
リズムだと言われている音楽なのだ。
ボリビアという国はアンデスの高地のイメージが強い国であるが、平地もかなりあり
普通の生活も行われている。
連れてこられた黒人たちは高地の暮らしには向いておらず、アマゾンやバジェなどで
暮らすようになり、特にユンガス地方では黒人たち独自の文化が生まれ育っていくこと
になった。
そうした黒人たちの中から生まれたのがこの「サヤ」と言う独特の音楽である。
アフリカにルーツを持つ黒人のリズム。ここボリビアで生まれても黒人たちの魂の中には
アフリカという大地が、そして、そのリズムが宿っているのだ。
それにしても、人種や民族によってその創り出す音楽が全く変わってしまう。
いくら土地が変わっても、世代が交代しても、リズムや感性というものは民族の血肉と
なって受け継がれていくものなのかもしれない。
この「サヤ」と言うリズムはそんな気持をわからせてくれる。
ここでその「サヤ」に使用する打楽器をご紹介しよう。
ギロ・・・SAYAには欠かせないパーカッション。
ボンボ・・・ALVAREZ・・・アンデス地方で広く使われている山羊の皮を毛のついたまま
なめさずに使った太鼓。
パロデリュビア (レインスティク)・・・「水の流れる音」「雨音」などの効果音として用いる。
マトラカ・・・モレナーダの曲には欠かせない、リズム楽器。
チャフチャス・・・合奏には欠かせないアイテム。山羊のひずめを束ねたもので、
乾いた音がする。爪数は40個前後。
マトラカ・レコレコ・・・マトラカとギロが一体となったアイデア楽器。
サヤもモレナーダも、コレひとつあれば出来る。
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