
写真を整理していたら珍しい物が出てきた。
20年前に中国へ最初に行った時に渡された中国銀行発行の「中国兌換券」だ。
これは外国人専用でこれで「友諠商店」でお土産やらぜいたく品など買うことが出来る仕組みだ。
しかし一般の人民はこれを入手する方法はなく、従ってぜいたく品は手に入らないようになっていた。
毛語録にある「ぜいたくは敵」が浸透しているのだ。
当時の商店の店員は「いらっしゃいませ」などと言う言葉は一切言わず、つり銭などは放り投げてよこすと言う横暴ぶりだ。高級な上海第一百貨店などでさえ、ウィンドーの電気は常に消灯し、お客がくれば点灯するといった慣習であった。
日本は金があれば何んでも手に入るが、中国は権力があれば何んでも手に入る。
しかし、今はどうだろう、当時の面影はなく先進国入りを果たそうとしている。
これも時代の流れなのだろうか。
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