
口琴(こうきん)とは余り聞きなれない言葉であるが、口で演奏する楽器のことだ。
マーランザーノはイタリア語でこれを指す。この国が発祥のようだ。
今これが静かなブームである。
サイズはだいたい手のひらに収まるほどで、素材といい形といいビールの栓抜きによく
似ている。身の回りで見かけないなじみのない楽器だが、ヨーロッパとアジアに広く分布
している。また移民や植民によってアフリカ、新大陸にも伝えられたと言う。素材は金属
の他に竹が使われることもある
口琴を演奏するには、外枠の広い部分を左手で持ち、狭くなっている先の部分を前歯に
しっかり押しつけて、中心に通っている弁を右手で弾く。音は、びぃーんというバネの
ような音であるが、このとき息を吹いたり「ヨヨヨ」と舌を動かすことによって音色を
大きく変えることができる。この音色の変化の激しさが他の楽器にない口琴の大きな特長
でもある。倍音を強調してメロディを奏でたり、鳥や動物の声のまねをしたりいろいろで
きるので今静かなブームとでもいえるのではないか。ロボットの声も出せると言う。
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