





ハワイがリゾート地としてスタートして100年が過ぎた。
年間400万人を上回る観光客が押し寄せるハワイ。
そのうち150万人が日本人だ。
当然日本人目当ての対策も忘れない。今やハワイへ行っても日本語には
困らないし、日本独特の食料品は何んでも揃う。
運転免許証も日本の現状でOKだ。
「日本語が話せないといい生活が出来ない」とまで言われている。
しかし、都市部を離れると風景は一変する。
家は粗末なものが多く、テント生活さえ垣間見える。
貧困地区もあちこちに点在する。
観光に従事出来ない人々は質素に暮らすしかないのだ。
一番打撃を受けたのは漁業だと言う。
観光開発に押され漁業の場が年々減少している。
漁業関係者も観光事業に転向している。
そんな中漁業関係者と政府が対立、一触即発の事態にまで及んだことがある。
今、社会問題化しているのは「イルカウオッチング」だ。
もともとイルカは休憩の為に湾へ入ってくる。
それを人間のエゴで観光客が追い回わし、キャーキャーさわいでいる。
「静かに!」と言っても騒ぐのは日本人だけだ。
これではイルカもたまったものではない。
「そんなのイルカ(あるか)」とでも言いたげだ。
私は断固言いたい「イルカウオッチングは即止めよ」と。
あの有名なワイキキビーチは人口のビーチであることはご存知だろうか?
もともとここは沼地であったのを沖合から砂を集め敷き詰めたものだ。
従って砂は直ぐになくなり、ヤシの木もすぐやせ細る。
これをビーチキーパーが24時間体制でメンテナンスしている。
沖合から重機で砂をすくい上げ、常にビーチを整備して、ヤシの木も植え
かえているのだ。
これは深夜の仕事だから見る機会は少ないのが現状だ。と言うより見せた
くないのだ。
数年前の台風で汚水施設が破壊、大量の汚物が海に流れたことがあった。
政府は知っていたにも関わらず、遊泳禁止などの措置はとらず観光のマイナ
スになる等として放置した。この結果、海に入った地元高校生が大量に発生
した殺人バクテリアにやられ死亡している。
しかし政府は謝罪も補償もしなかったと言う。
現地ガイドの話として、ハワイの一般の人は100ドル札は見たことはあるものの、
実際に財布へ入れて持ち歩くことはなく、自分達には縁がないものと思っていると言う。
そこへ日本の若者が100ドル札を束にして買いまくっている姿を見て目を丸くして
びっくら仰天したと言う。
ハワイはパラダイスなどと騒ぐのもいいが、冷静に考えてマナーを守って取り組んで
ほしいと願っております。
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