








田中 正平(たなか しょうへい、1862年 - 1945年)は
純正調オルガンを発明した日本の音響学・物理学者、鉄道技師。
淡路国三原郡(現在の兵庫県南あわじ市)に生まれ、1882年21歳という
最年少で東京大学理学部物理学科を首席で卒業。
1889年(明治22年)に純正調のリード・オルガンを製作し、翌1890年
にはドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の前でも演奏を行った。この純正調オルガンは
ハンス・フォン・ビューローにより「エンハルモニウム」と命名される
しかし純正調研究について西欧の音楽事典等では田中より早いボーサンケによる
研究の方が有名である。1892年には、ヨーゼフ・ヨアヒム、ヴィルヘルム2世、
明治天皇や日本、ドイツ両国の文部省資金援助などの支援により
純正調パイプ・オルガンを完成させた。またこの間、1890年には「純正律の研究」
によりドイツからドクトルの学位を、1891年には日本から理学博士の学位を与えられる。
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