













コアの木についてはアフリカ、中東など世界中に分布しているが、
ハワイコアについてはその品質の良いことで知られている。
ここカウアイ島にあるコア・クラフトショップをご紹介しよう。
オーナーは「グレイグ・コントラデス」さんだ。
ハワイコア(Acacia koa)はハワイ固有植物で、カウアイ島、オアフ島、
モロカイ島、マウイ島、ラーナイ島、ハワイ島の標高90m‐2,000mに
分布する。高さ35mぐらいまで成長する。(43mが最高記録)
1992年の台風(エヴァ)によって多くのコアが倒れ、それ以降コアの
全面伐採禁止となる。たとえ倒れた木でも持ち出し禁止なのだ。
今植林計画が順調に進められているが、結果が出るまで最低でも10年は
かかると言われている。
大木がたくさんあったころは、ハワイの先住民たちは木をくりぬいて大きな
カヌーを作っていた。
1800年代の西洋人の木造の立派な家が、今でも残っているが、木材として
使われたコアは真っ白なペンキで塗られている。コアの木はプランテーション
開発や牧場開発などのために伐採されてしまい、現在では大木が非常に少なく、
材木の不法伐採もあるようである。
コアで作った家具などは、非常に高価で、特に虎目石のように光の当たり方で
木目の縞模様が動いて見える綺麗な、波状に縮んでしわがよったカーりー杢
(もく)のあるものは、とても高額だと言う。
コアの木の特徴は硬く、同じ木目がないこと。また加工した場合でも狂いが
少ないのだ。
その昔、王様の娘の婿を選ぶのにカヌーで一番早かった者としたところ、
あるハンサムな青年がコアで作ったカヌーで優勝し娘を貰ったと言う昔話が
あるくらいだ。
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